【MYPの英語学習】中高一貫校生のリアルな家庭学習法と、DPに向けたライティング対策

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【中3MYP4】我が家で実践している「無理なく続けるリアルな英語学習法」

現在MYP4(中学3年・中高一貫校)の息子。今回は、我が家で実践している「無理なく続けるリアルな英語学習法」について、これまでの道のりも含めて詳しく共有しようと思います。

息子には小さい頃から自然と英語に親しんでほしくて、幼少期は英語絵本の読み聞かせを日々のルーティンにしてよくやっていました。七田式の英語教材や、ベネッセの『Worldwide Kids』、そして世界中の子どもたちが読んでいる定番の『Oxford Reading Tree(ORT)』(Oxford University Press)など、図書館なども活用し、本当に色々な教材を取り入れて楽しく取り組んでいた時期もありました。

そのおかげか、英語に対する耳や感覚はしっかりと育っていたようで、小学生の時に受けた「英検Jr.®」のシルバーでは満点を取った時はびっくりしました(何も勉強した記憶がなかったので)。ただ、小学校に入ると日々の学校の勉強や習い事が忙しくなり、私自身も仕事などで余裕がなくなってしまったため、気づけば英語学習からはすっかり疎遠になっていました……。

結果的に「英語を聞く耳は慣れているけれど、文法のルールなどはあまり知らない」という、少しアンバランスな状態で中学校に入学することになります。中1の頃は、本格的な学校の英語のテストにもかなり苦戦し、初めて受けた英検もなかなか良い点数が取れませんでした。親としては焦る気持ちもありましたが、「ここで無理やりやらせて、とにかく英語を嫌いになってしまうことだけは避けたい」という強い思いがあり、ガチガチに勉強させることはしませんでした。

中1の中半あたりから、ようやくテスト形式や勉強のペースに慣れ始め、中1で無事に英検3級を取得、中2で準2級を習得。学校で定期的に受ける「GTEC」(ジーテック:ベネッセコーポレーションが実施している英語4技能(読む・聞く・書く・話す)の検定試験)のスコアも順調に伸びていき、少しずつ自信を取り戻していったように思います。

時期 我が家の英語学習の主な取り組みと様子
幼少期 英語絵本の読み聞かせ中心(ORTなど)。
小学生 学校の勉強が忙しくなり、英語学習からは一時的に疎遠に。
中1(MYP2) 文法に苦戦し、定期テストや英検の点数が伸び悩む。英語嫌いにならないよう見守り期。英検3級取得。
中2(MYP3) テスト形式に慣れ、英検隼2級取得。GTECのスコアも上昇傾向に。
中3(MYP4)現在 フェーズ3クラス所属。毎日の音読(文単)と書写でアカデミック・ライティングの基礎固めへ。

MYPの英語クラス事情(フェーズ3)と「作文」の壁

息子の通う中高一貫校のMYP英語の授業では、生徒一人ひとりの習熟度に合わせてクラスが細かく分かれています。IB(国際バカロレア)のMYPにおける「言語習得(Language Acquisition)」という科目の基準に沿って、フェーズ1からフェーズ4までのレベル設定があります。息子は現在中3(MYP4)で、上から2番目の「フェーズ3」のクラスに所属して頑張っています。

このMYPの英語クラス、親の私から見ても「とにかくライティング(作文)の量が多い」感じです。もう一つ英語のクラスでは日本の一般的な公立中学校のテストによくあるような、短い穴埋め問題や記号の選択問題など、教科書に沿ったものもやっています。MYPではひとつのテーマに対して自分の考えをパラグラフ(段落)構成を意識して文章で答える課題が頻繁に出ます。

昨日、息子の英語プリントを見て、すごい、こんなに作文かけるの?って、褒めました。そうしたら、そんな息子がポツリとこんなことを言っていました。
「自分は語彙力が足りないから、とにかく知ってる単語を並べて長文で書くしかないんだけど、もっと英語ができる子は、問題に対して無駄な言葉を使わず、短く正確に書くんだよね。それが本当にすごいと思うし、自分はまだそこまで洗練された文章が書けないから、とりあえず量を書くことでカバーしてるんだ」と。

これを聞いた時、親バカかもしれませんが「すごく本質を突いた良い気づきだな」と感心してしまいました(泣)。MYPや、その先の高校生で待ち受けているDP(ディプロマ・プログラム)では、単に日常会話の英語がペラペラ話せるだけでは全く太刀打ちできません。求められるのは、「自分の思考を論理的かつ簡潔に、相手に誤解なく伝える力」、つまりアカデミック・ライティングの高度なスキルなんですよね。息子自身が自分の英語の「質」の課題を客観的に分析できているのは、とても良い傾向だなと思っています。

ただ、実際の提出前の作文を見せてもらうと、自分の考えや言いたいことの筋道はしっかり書けているものの、細かい文法やスペルの間違いがまだまだチラホラ散見されます。幸いなことに、学校の英語の先生がいつも赤ペンで丁寧に修正して、具体的なフィードバックをくださるので、それが今の彼にとって一番の生きた勉強になっているようです。書くことを恐れず、まずは量をこなしながら少しずつ質を高めていってほしいなと見守っています。

我が家の「ゆる・確実」な家庭学習法

学校の授業や大量の課題でかなりハードに英語のライティングを頑張っている分、家庭での英語学習は「とにかく簡単に、精神的な負担なく毎日続けられること」を最優先に工夫しています。あれもこれもと欲張ると、お互いに疲れてしまって絶対に長続きしませんからね。

① 毎日の音読と「ドッグイヤー」学習法

現在、我が家でメインとして使っているのは、旺文社から出版されている『英検®文で覚える単熟語』(通称:文単)という教材です。この本は、歴史、科学、環境問題などあらゆるジャンルの長文・短文が載っていて、MYPの学際的(様々な科目を横断する)な学びにすごくマッチしている気がします。

ただ、これを机に向かってガッツリ精読してノートにまとめる…といった重い勉強の仕方はしていません。「声に出して音読だけをする」という非常にシンプルなルールにしています。読むだけなので、場所もどこでもOKです。(ベッドの上で寝転がってすることが多いですね)一日の学習量は、その日の疲れ具合によって、最低1ページから、調子が良い時は6ページほどとかなり柔軟に調整しています。とにかく「毎日少しでも英語の回路を動かして口に出すこと」を目標にしているんです。実際、学術的な研究でも、反復的な音読トレーニングが英語の音声処理の自動化を促し、学習者の聴解力や流暢さの向上に繋がることが示唆されています(出典:日本リメディアル教育学会『英語リメディアル教育における音読指導再考』)

英語家庭学習法文単ドッグイヤー画像英語文単ページ画像文単の画像

そして、読み終わったページはシンプルに角を折る(ドッグイヤー)ようにしています。以前は付箋を貼ったり、学習記録シートにシールを貼ったりと色々試してみたのですが、ズボラな我が家には圧倒的に「折るだけ」が楽チンで長続きしました(笑)。視覚的にも本の厚みで「ここまで進んだ!」という達成感が得られますし、もし復習のために2周目を読む時は、折った部分を順番に広げていけばいいだけなので、どこまでやったかの管理も一瞬で終わります。

ちなみに、英単語そのものの暗記については、学校から配布されているタブレットに入っている学習定着アプリ「Monoxer(モノグサ)」を活用して、隙間時間にゲーム感覚で頑張っているようです。


② DPに向けた「書写(写経)」でSVOCを体に染み込ませる

さて、今使っている音読のテキストがもうすぐ1冊終わりそうなので、次は息子本人が大きな課題だと感じている「ライティング力(文法と正確なスペル)」の強化に向けて、新しい取り組みを始める予定です。

次に使う教材として用意したのは、東進ブックスの『英語長文レベル別問題集』です。この問題集を使って、英文をひたすらノートに「書写(書き写し)」してみようかなと計画しています。(単純じゃないとやってくれませんから。日記を書くなんてうちの息子は無理ですね)語学学習において、正しい文章をそのまま手で書き写すこと(写経やディクテーション)は、正しい文法構造を体に染み込ませるのに非常に効果的なトレーニングだと言われていますよね。

英語長文問題集英語長文問題集画像

数ある問題集の中からこの本を選んだ理由は、長文の内容が中学生にもわかりやすいだけでなく、すべての英文の構文に(S)主語、(V)動詞、(O)目的語、(C)補語といった記号が丁寧に記されているからです。息子は英語の「耳」は良いのですが、なんとなくのフィーリングで意味をとってしまうクセがあります。そこからもう一歩抜け出し、「ここが主語で、これが動詞だから、後ろにこの形がくるのか」とSVOCの文型をしっかり論理的に意識しながら書き写すことで、彼が悩んでいる「細かい文法間違い」や「スペルミス」が劇的に減っていくのではと期待しているところです。

まとめ:日々の積み重ねがDPのレポート作成に繋がる

まだまだ先のことのように感じていたDP(ディプロマ・プログラム)も、高校生になればあっという間に始まってしまいます。IBの集大成であるDPに進むと、英語で書かなければならない長文のレポート課題が激増します。各科目の内部評価(IA)はもちろんのこと、最大4000語に及ぶ課題論文(EE:Extended Essay)や、知の理論(TOK)のエッセイなど、とにかく「英語で思考し、英語で論理的に記述する」というタスクから逃げることはできません。

だからこそ、時間に少しゆとりのあるMYPのうちから、アカデミックな英文ライティングの基礎や、英語の正しい構造を理解しておくことは本当に大切だなと痛感しています。とはいえ、いきなり難しい論文を書かせるようなスパルタ教育は逆効果になりかねないので、焦らず、日々少しずつでも作文に役立つ「英語の回路(毎日の音読や丁寧な書写)」を家庭内でコツコツと作っていければいいかなと思っています。継続は力なり、ですからね。

なお、目先の英検対策に関しては、色々手を出さず「過去問を解くこと」が一番の王道だと我が家では考えています。中1で3級を取得できたので、今の目標は中3のうちに「2級」、そして高校進学後には「隼1級」に合格することです。とにかく過去問演習と時間配分の練習に絞って対策をしていくつもりです。

色々口出したくなるのですが、出せば出すほど良くないなと気づき、思春期の息子になるべく口を出さず、陰ながらできることをさりげなくしている感じです。親子関係が悪くなると何もできませんからね。(口出しをしなくなって、向こうから話しかけるとチャンスだと思い、めっちゃ聞き手になってあげています。日々頑張ってるんだなと認めてあげることがいい感じになります。難しいですね。)

紆余曲折ありましたが、幼少期の読み聞かせで作った「英語への親しみ」がベースにあり、小学校で一度はつまずいたものの、MYPの環境に揉まれてまた自発的な英語学習の軌道に乗ってくれたのは、親として嬉しい限りです。我が家のMYP4生のリアルな英語学習法はこんな感じですが、同じようにIB認定校や中高一貫校で英語学習に奮闘している保護者の方々にとって、何かしら少しでも参考にしていただける部分があれば嬉しいです!一緒に子どものサポートを頑張りましょうね。

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