TOEFLとTOEICの違いは?難易度やスコア換算を徹底比較

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こんにちは。国際バカロレア教育NAVI 運営者の「KIM」です。

英語の資格試験を受けようと思ったとき、TOEFLTOEICの違いについて悩む方はとても多いですよね。特に大学生の方や、これから就活を控えている方、さらには海外留学や大学院進学を目指している方にとって、今の自分にはどっちが必要なのかは切実な問題かなと思います。

私もIB(国際バカロレア)のカリキュラムや海外進学について調べていく中で、英語力の証明としてどのテストが最適なのか、よく相談を受けます。名前は似ていますが、実は難易度や求められるスキル、スコア換算の目安などは大きく異なるんです。また、iBTやITPといった専門用語、あるいはIELTSといった他の試験との違いも気になりますよね。

そこで今回は、それぞれの試験の特徴や選び方について、わかりやすくまとめてみました。この記事が皆さんの最適なテスト選びの参考になれば嬉しいです。

  • TOEFLTOEICの試験内容や目的の決定的な違い
  • 日本人が感じるそれぞれの難易度や必要な語彙レベル
  • 就活や大学院進学など目的別にどっちを選ぶべきかの基準
  • 国際バカロレア修了後の進路における英語スコアの必要性

TOEFLとTOEICの違いを徹底比較

ここからは、2つのテストの根本的な違いについて、試験内容や難易度、スコアの目安など、皆さんが気になるポイントを比較しながら詳しく解説していきますね。

語彙や出題される難易度の差

まず一番にお伝えしたいのは、出題される「英語のジャンル」が全く異なるということです。これが難易度の差に直結しており、それぞれのテストが何の目的で作られたのかを明確に表しています。

TOEICは、主に「ビジネスシーンや日常生活」を想定した英語が出題されます。例えば、社内での会議のスケジュール調整、クライアントへの見積書の作成、新しいスタッフの求人募集、あるいは出張先でのホテルやレストランの予約などですね。私たちが普段の生活や仕事で日常的にイメージしやすいシチュエーションが圧倒的に多いため、内容を予測しやすく対策がしやすいのが特徴です。使われる単語も「invoice(請求書)」「applicant(応募者)」「reschedule(予定を変更する)」といった、ビジネスパーソンなら知っておくべき実用的な語彙が中心になります。

一方でTOEFLは、「アカデミック(学術的)な環境」、つまり主にアメリカなどの英語圏の大学キャンパスを想定しています。そのため、生物学の光合成の仕組み、アメリカの歴史、天文学の最新の発見、心理学の実験結果といった、大学の講義レベルの専門用語が容赦なく登場します。日本語で聞いても背景知識がないと理解するのが難しいようなテーマを、すべて英語で読み聞きしなければならないため、一般的な日本の英語学習者にとってはTOEFLの方が圧倒的に難易度が高いと感じるはずです。「photosynthesis(光合成)」や「paleontology(古生物学)」といった単語を覚える必要があり、語彙の壁が非常に厚いテストだと言えます。

4技能が求められる難易度の壁

出題される語彙だけでなく、テストの解答形式と、求められるスキルの数もこの2つのテストでは決定的な違いがあります。これが「英語を使えるかどうか」の真の実力を測る大きな壁になっているんです。

日本で一般的に受験されているTOEIC(L&R)は、「リスニング(聞く)」と「リーディング(読む)」のインプット能力のみを測定する2技能のマークシート方式です。自分で英語の文章を作ったり、発音したりする必要は一切ありません。そのため、ある程度テクニックを磨いたり、過去問の出題パターンを暗記したりすることで、実際の英会話スキルがなくてもスコアを比較的伸ばしやすいという側面があります。極端な話、英語が一言も話せなくても高得点を取ることは可能です。

しかしTOEFLは、読む・聞く・話す・書くの4技能すべてをコンピューター上で総合的に測定します。さらに厄介なのが、一つの技能だけでなく複数の技能を組み合わせて解答させる「複合問題(Integrated Task)」がスピーキングとライティングのセクションで出題される点です。例えば、「まず学術的な長文を3分で読み、それに関連する教授の講義音声を2分間聞いた上で、両者の意見の相違点について自分の意見をまとめ、マイクに向かって1分間で英語で話しなさい」といった非常に高度なタスクが求められます。単に英語を知っているだけでなく、素早く情報を処理し、論理的に構成し、自分の言葉で発信するアウトプット能力が必須となるため、ごまかしが一切きかない難しさがあります。

【注意・デメリット】スタミナと集中力について

TOEFLは2023年7月の改定で試験時間が約3時間から約2時間に大幅に短縮されましたが、それでも全編PCの画面上で長文を読み、ヘッドホンで音声を聴き、マイクに向かって話し、キーボードでタイピングで英作文を行うというスタイルは変わりません。脳の処理能力をフル稼働させるため、TOEICとは全く質の異なる特有の疲労感と高い集中力が求められます。受験前日はしっかり睡眠をとり、心身の健康を整えて臨むようにしてください。

目安となるスコア換算について

英語学習を進めていると、「自分の今のTOEICスコアって、TOEFLだとどれくらいのレベルになるの?」と疑問に思う方は非常に多いですよね。私も学生からよくこの質問を受けます。ただ、先ほどお伝えしたように、測定する技能の数(2技能と4技能)や、テストの目的(ビジネスとアカデミック)が根本的に違うため、単純な数式のようなスコア換算は本来不可能です。

しかし、全く指標がないと目標設定が難しいため、ここでは国際的な言語評価の共通基準である「CEFR(セファール:ヨーロッパ言語共通参照枠)」をベースにした一般的な目安をご紹介します。CEFRは、A1からC2までの6段階で言語能力を評価する世界標準の指標です。(出典:文部科学省『各資格・検定試験とCEFRとの対照表』

英語レベル(CEFR) TOEIC L&R 目安 TOEFL iBT 目安 レベルのイメージ
C1(上級) 945点〜 95〜120点 難関海外大学院への留学が可能、英語で複雑な専門業務が可能
B2(準上級) 785点〜 72〜94点 海外大学の学部への進学目安、外資系企業で英語業務が単独で可能
B1(中級) 550点〜 42〜71点 日本の就活で履歴書に書いてアピールできるレベル(TOEIC 600点〜)
A2(初級) 225点〜 41点以下 基礎的な日常会話、海外旅行で最低限のコミュニケーションが取れる

※注意:上記の数値データは「あくまで一般的な目安」として参考にしてください。何度も繰り返しますが、TOEIC L&Rはスピーキングやライティングという「自ら発信するアウトプット能力」の測定を含みません。そのため、TOEICで900点以上の素晴らしい高得点を持っていても、いざTOEFLを受けてみるとスピーキングで全く言葉が出ず、総合スコアが60点台にとどまってしまうといったケースは多々あります。TOEFLで高得点を取るには、専用のアウトプット訓練が絶対に欠かせません。

iBTとITPの違いを詳しく解説

TOEFLについて本格的に調べ始めると、「iBT」や「ITP」というアルファベットの略語が出てきて、どっちを受ければいいのか混乱してしまうかもしれませんね。実はこの2つ、同じ「TOEFL」という名前を冠してはいますが、用途も形式も全くの別物なので間違えて申し込まないよう十分な注意が必要です。

まずiBT (Internet-Based Test)についてですが、こちらは個人でインターネットから申し込み、テストセンター(または自宅)のパソコンを使って受験する「4技能テスト」です。世界中の大学や大学院が、留学生の受け入れ要件として指定している「公式な英語力の証明」は、原則としてこのiBTのスコアを指します。留学を目指すなら、迷わずこちらを受験してください。

一方でITP (Institutional Testing Program)は、個人で申し込むのではなく、大学や企業が「団体」として実施するテストです。かつて主流だったペーパー版TOEFL(PBT)の過去問を再利用した形式となっており、測定するのは「リスニング・文法・リーディング」のインプット能力のみで、スピーキングやライティングはありません。
受験料が数千円と非常に安いため、日本の大学に入学した直後のクラス分けテストや、提携している協定校への交換留学の学内選考などに使われることが多いです。しかし、世界中の一般的な海外大学へ正規留学するための公式証明としては原則使えませんので、自分の目的がどこにあるのかをしっかりと確認してから受験するようにしましょう。

IELTSとの違いと正しい選び方

海外留学や海外大学への進学を目指す場合、TOEFLと並んで必ずと言っていいほど比較されるのがIELTS(アイエルツ)という試験です。どちらも留学を目的としたアカデミックな4技能テストであることに変わりはありませんが、テストの形式や文化的な背景が少し異なりますので、自分に合った方を選ぶことがスコアメイクの鍵になります。

一番の大きな違いは「ベースとなる英語圏」と「スピーキングテストの形式」です。TOEFLはアメリカのETSという団体が主催しているためアメリカ英語がベースとなっており、スピーキングはPC画面のタイマーを見ながらマイクに向かって話す「録音形式」です。対してIELTSは、イギリスやオーストラリアが主導しているためイギリス英語ベースの単語やスペル(例:colorではなくcolour)が多く登場し、スピーキングはネイティブの試験官と個室で1対1で対面する「人間相手の面接形式」で行われます。

無機質なパソコンの画面に向かって一方的に話し続けるのが苦手で、相槌を打ってくれたり表情が見えたりする対面でのコミュニケーションの方が話しやすいと感じる日本人留学生は多く、最近はあえてIELTSを選ぶケースも増えてきています。IB(国際バカロレア)のカリキュラムを修了して海外大学へ進学する際も、アメリカ・イギリス問わず現在は基本的にはどちらのスコアでも受け入れてもらえることが多いです。ただ、一部の大学では片方しか認めていない場合もあるため、必ず志望校のアドミッション(入試要項)をしっかり確認して、自分がより高いパフォーマンスを発揮できそうなテストを選んでくださいね。

TOEFLとTOEICの違いを目的別に解説

ここまで、テストの形式や難易度、専門用語の違いなど、基本的な概要について解説してきました。これらを踏まえた上で、次は「結局のところ、今の自分はどっちを受けるべきなのか」という切実な疑問について、読者の皆さんの状況や将来の目的別にさらに深掘りして解説していきますね。

結局のところどっちを選ぶべきか

結論からズバリ言うと、「日本国内での就職活動や、日系企業でのビジネス評価・昇進を求めるならTOEIC」「海外への正規留学や交換留学、海外赴任、あるいはアカデミックな研究分野での評価を求めるならTOEFL」という選び方が大原則になります。

英語のテストは、あくまで自分の実力を証明するための「ツール(道具)」に過ぎません。道具である以上、「誰に対して、何のために見せたいのか」によって適切な種類を選ぶ必要があります。自分が将来どういった環境(国内メインなのか、グローバル環境なのか)で英語を使いたいのか、あるいはどの機関(日本の人事部なのか、海外の大学の入学審査官なのか)に英語力をアピールしたいのかを逆算して決めるのが、時間とお金を無駄にしない一番確実なアプローチかなと思います。

大学生が最初に受験すべきテスト

日本の大学に入学したばかりの新入生や、「これから本格的に就活が始まるから、とりあえず何か手堅い英語の資格を取って履歴書を埋めたい」と考えている方には、まずは迷わずTOEIC L&Rを受験することを強くおすすめします。

日本の社会や企業において、TOEICの知名度と普及率は圧倒的です。大学によっては、TOEICで一定のスコアを取れば英語の単位が免除されたり、インターンシップの選考条件になっていたりすることも少なくありません。もちろん、就職活動のエントリーシートでもTOEICスコアを記入する欄がほぼ確実に設けられています。
さらに大きな要因として「コストパフォーマンスの良さ」が挙げられます。TOEICの受験料は約7,800円ですが、TOEFL iBTを受験しようと思うと、為替の影響にもよりますが約245米ドル(日本円で約35,000円〜38,000円)という非常に高額な出費になります。アルバイトで生計を立てている大学生にとって、この差は計り知れません。基礎的な英語力を測り、日本の社会にアピールする目的なら、まずは安価で受けやすいTOEICからスタートしてテスト慣れしていくのが賢明な戦略ですね。

【ポイント】受験料の違いは学生にとって大きな負担に

TOEFL iBTは非常に高額なテストであり、スコアメイクのために何度も受験すると軽く10万円を超えてしまいます。海外留学という明確な予定や目標がないのに「なんとなく難しそうだから」という理由で受験するにはハードルが高すぎるため、自分の進路が「国内志向」か「海外志向」かをしっかり自己分析し、見極めてから課金するようにしましょう。

企業の就活で高く評価されるのは

日本の日系企業や、日本に支社を置く外資系企業の多くは、新卒採用や中途採用、さらには入社後の昇進の基準として、依然としてTOEIC(L&R)のスコアを非常に重視しています。なぜなら、企業の人事部にとって「この人はどれくらい英語ができるのか」を数値で一律に客観比較しやすい便利な指標だからです。

一般的に、就職活動で履歴書に書いてプラスのアピールとして機能し始めるのは600点からと言われています。これは大学受験でしっかりと英語を勉強した学生なら、少しの対策で十分に到達可能なスコアです。さらに、「日常的に英語を使う部署で働きたい」「海外営業部に配属されたい」「総合商社や外資系コンサルなどを狙いたい」といった場合は、英語ができる優秀な人材として高く評価されるために、最低でも700点〜800点以上のハイスコアを目指すのが王道ルートになります。
IB(国際バカロレア)の卒業生や帰国子女で、すでにネイティブレベルで英語がペラペラな方であっても、日本の一般的な企業を受ける際には「わかりやすい共通の指標」としてTOEICスコアの提出を求められることが多々あります。実力があれば無対策でも900点以上が取れるはずですので、就活をスムーズに進めるためのパスポートとして、一度は受けておくのが無難かなと思います。

国内や海外の大学院入試の条件

大学卒業後、さらに専門性を高めるために大学院進学を目指す場合は、少し注意と事前の入念なリサーチが必要です。進学先が国内か海外かで、求められるテストが180度変わるからです。

まず、海外の大学院へ正規留学する場合ですが、ここではほぼ間違いなくTOEFL iBT(またはIELTS)のハイスコアが絶対条件として求められます。一般的な目安として、文系理系問わず最低でも80点、トップスクールになれば100点以上のスコアがないと、出願すら受け付けてもらえません。海外のアカデミックな世界では、ビジネス英語であるTOEICのスコアは全く通用しないと考えてください。
一方、国内の大学院入試や編入学試験では、学校や研究科によって条件が非常に複雑で大きく異なります。地方の国立大学や一部の私立大学院ではTOEICスコアの提出で英語試験を免除してくれるところも多いですが、東京大学や京都大学などの難関上位校の大学院では、グローバルに活躍できる研究者を育成する目的から、TOEFL iBTの公式スコア提出、あるいは試験当日に行われるTOEFL ITPの受験を必須としているケースが年々増えています。

【重要】進路に関わる最終確認のお願い

大学・大学院の入試要件(指定される英語テストの種類や必要スコア)、および海外渡航に必要なビザの条件などは、年度や募集要項の改訂によって突然変更されることがよくあります。本記事の数値データや情報はあくまで一般的な目安を示すものです。正確な最新情報は、必ず志望校の公式サイトの募集要項やアドミッションオフィスで直接ご確認ください。また、進路や数百万円単位の費用に関わる非常に重要な決定ですので、インターネット上の情報だけで決断せず、最終的な判断は学校の進路指導の先生や留学エージェントなどの専門家にご相談ください。

TOEFLとTOEICの違いのまとめ

今回は、TOEFLTOEICの違いについて、試験内容や難易度、スコア換算の目安、そして「今の自分はどちらを受けるべきか」という目的別の選び方などをかなり詳しく解説してきました。最後までお読みいただき、いかがだったでしょうか。

結論をもう一度繰り返しますが、日本国内での就職や企業のキャリアアップを有利に進めたいなら「TOEIC」、海外の大学・大学院への留学という大きな夢に挑戦する、あるいは高度な学術研究の道に進むなら「TOEFL」という風に、それぞれのテストが果たす役割は明確に分かれています。これを知らずに、ただ周りが受けているからという理由で手を出してしまうと、貴重な時間とお金を浪費してしまうことになりかねません。

国際バカロレア(IB)の過酷なプログラムで培った英語のリーディング力や論理的なライティング力は、どちらの試験を受けるにしても強力な土台となり、必ず大きなアドバンテージとして活きてきます。ただ、出題される語彙のジャンルや問題の形式が全く違うため、それぞれのテストの癖に合わせた専用の対策は必須です。自分が将来どちらの道に進みたいのかをしっかり見つめ直し、今の目標に最も合ったテストを戦略的に選んで、理想のスコアアップに向けて頑張ってくださいね。皆さんの挑戦を心から応援しています!

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