IB教育におけるEE(Extended Essay:課題論文)とは、IBディプロマプログラム(DP)の必修コア要素の一つで、大学の卒業論文に相当する4,000語(日本語の場合は8,000字)の学術的な研究論文です。
1. EEの基本と目的
- 目的:自ら設定した特定の研究テーマについて深い探究を行い、大学での学びに必要な調査力、分析力、論理的思考力、アカデミックな執筆スキルを養います。
- スコアへの影響:EEは単なる課題ではなく、TOK(知の理論)の成績と組み合わされて最大3点のボーナススコアに換算されます。この3点が大学受験の合否を分けることも少なくありません。
2. 進め方と構成
- 科目選び:IBで学んでいる6科目の中から1つを選び、その専門分野に関する「リサーチクエスチョン(RQ:探究の問い)」を設定します。
- 論文の構成:序論(背景・目的)、本論(分析・根拠の展開)、結論の3部構成が基本です。これに加えて、すべての引用を正しく記載する必要があります。
- リフレクション(振り返り):EE本体に加えて、指導教員(スーパーバイザー)との面談プロセスを振り返る「リフレクション(最大500語)」の提出も必須となっており、これも評価に大きく関わります。
3. スケジュール感
約1年にわたる長期プロジェクトであり、一般的に以下のようなマイルストーンで進められます。
- 1年次:科目選び、テーマ・リサーチクエスチョン(RQ)の決定、資料集め、構成案の作成
- 2年次:初稿(ドラフト)の執筆と推敲、指導教員からのフィードバック
- 2年次秋〜冬:リフレクションの記入と最終提出
